経済ニュース速報 RSS

NY外為市況=米CPIが予想上回る

2019年07月12日(金)05時34分

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
日本時間午前5時33分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  108.49 + 0.03 (+ 0.03%) 108.53 / 107.86
ユーロ・ドル 1.1252 + 0.0001 (+ 0.01%) 1.1286 / 1.1245
ポンド・ドル 1.2522 + 0.0020 (+ 0.16%) 1.2571 / 1.2496
ドル・スイス 0.9904 + 0.0009 (+ 0.09%) 0.9905 / 0.9847
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<きょうの材料>
【米国】
消費者物価指数(6月)21:30
結果 0.1%
予想 0.0% 前回 0.1%(前月比)
結果 0.3%
予想 0.2% 前回 0.1%(コア・前月比)
結果 1.6%
予想 1.6% 前回 1.8%(前年比)
結果 2.1%
予想 2.0% 前回 2.0%(コア・前年比)
新規失業保険申請件数(06/30 - 07/06)21:30
結果 20.9万件
予想 22.1万件 前回 22.2万件(22.1万件から修正)(前週比)
米30年債入札結果
最高落札利回り 2.644%(WI:2.618%)
応札倍率    2.13倍(前回:2.32倍)
パウエル議長(質疑応答)
・事前原稿は前日同様。
・貿易問題の緊張が企業やサプライチェーンに不透明感を与えている。
・貿易問題が米経済の見通しに重し。
・失業率とインフレの関係は更に弱まっている。
・金融政策は想定していたほど緩和的ではなかった。
・我々は追加緩和にオープンであることを示唆した。
・景気拡大が継続するよう手段を使う。
・個人消費の部分は損傷を受けていない。
・住宅市場は横ばいだが、リスクはない。
・企業部門の一部リスクが懸念。
・ドルの準備通貨としての地位に短期的なリスクは見られない。
・米国は長期的な財政問題に対処しなければならない。
・住宅ローン低下の中で住宅市場の回復を期待。
・インフレを2%目標以下に落としたくはない。
・2%の対照的目標を守り、実現することが重要。
バーキン・リッチモンド連銀総裁
・リスクは若干下向きの傾向を示した。
・米経済は依然として底堅いと感じている。
・企業はまだ後退してはいないが、前向きになってもいない。
・企業は景気拡大が維持できないことを懸念。
・企業は明確な貿易ルールを望んでいる。
・今後の賃金主導の物価上昇は見込んでいない。
・追加緩和のトリガーを引くようなインフレは見込んでいない。
・インフレは考えているよりも目標に近いのかもしれない。
・ブレーキもアクセルも大きく踏むケースは見込んでいない。
・企業の信頼感が脆弱で不確実性が高まっている。
・米経済は信頼感に苦悩している。
ボスティック・アトランタ連銀総裁
・2019年の減速は驚きではない。
・FRBの責務は経済に対してであって、金融市場ではない。
・経済的リスクは高っているが、嵐の雲行きは見込んでいない。
・経済指標は堅調なように見える。
・インフレ指標は一部が示しているほど暗くはない。
・多くの企業は世界経済からの影響を予想していない可能性も。
ウィリアムズNY連銀総裁
・景気後退のリスクが高まっているようには思われない。
・2019年のGDPは2.25%を見込む。
・海外の成長見通しは悪化している。
・設備投資は弱まり、生産も減少した。
・個人消費は良好だが、他の指標は減速を示す。
トランプ大統領
 トランプ大統領は2020年に実施される10年に1度の国勢調査で、市民権有無を
問う取り組みを断念すると伝わっている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<明日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ユーロ圏鉱工業生産(5月)18:00
予想 0.2% 前回 -0.5%(前月比)
予想 -1.6% 前回 -0.4%(前年比)
【米国】
生産者物価指数(6月)21:30
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
予想 1.6% 前回 1.8%(前年比)
予想 0.2% 前回 0.2%(食品エネルギー除くコア・前月比)
予想 2.1% 前回 2.3%(食品エネルギー除くコア・前年比)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 きょうのNY為替市場はドル買い戻しの動きが優勢となりドル円も渋った。前日のパ
ウエルFRB議長の米下院での議会証言を受けて利下げ期待が強まっており、東京時間
にドル円は107円台に値を落とす場面も見られていた。パウエル議長の証言は予想以
上にハト派な印象が市場に広がっている模様。
 しかし、107円台に入ると買い戻しも出て108円台に戻す中、朝方発表になった
6月の米消費者物価指数(CPI)のコア指数が予想を上回ったことから、利下げ期待
がやや後退しており、米国債利回りの上昇と伴にドル円も買い戻された格好。
 きょうはパウエル議長の米上院での議会証言が行われたが、事前原稿は前日と同じ内
容で、貿易問題が米経済の見通しに重しとなっている点に言及していた。利下げの可能
性を示唆したことにも言及しており、前日同様にハト派色が強い印象。しかし、市場の
反応は軽微だった。
 なお、この日はバーキン・リッチモンド連銀総裁とボスティック・アトランタ連銀総
裁の発言が伝わっていたが、7月利下げに関してはオープンとの姿勢を示していた。
 21日線が108.05円付近に来ているが、その水準が維持される中、午後の米3
0年債入札を受けて米国債利回りが上昇し、ドル円も108.50円付近まで買い戻さ
れている。
 一方、ユーロドルは戻り売りが強まった。ロンドン時間には1.13ドル手前まで買
い戻されていたが、米CPIを受けて戻り売りに押されている。ちょうど21日線に跳
ね返された格好となっており、上値の重さも感じられる展開。
 きょうはECBが6月理事会の議事要旨を公表していた。一段の刺激策の必要性で幅
広く一致していたようだが、フォワードガイダンスやTLTROの条件など個別の政策
手段については意見が異なっていたようだ。ユーロドルは発表直後は買いを強めたもの
の、その後の米CPIを受けて一気に戻す展開となっている。
 市場ではFRBが今月の利下げを示唆する中で、ECBも利下げで追随するのではと
の期待も根強くある模様。その場合は0.1%の利下げとなりそうだが、今回は利下げ
を示唆するに留まり9月実施との見方がなお有力。
 IMFがユーロ圏経済に関するレポートを公表しており、ショックはないが沈滞して
いる。ただ、ECBの利下げ余地は限られており、下振れリスクが高まった場合、財政
刺激策が必要になるだろうと言及していた。
 ポンドドルもNY時間に入って戻り売りに押され1.25ドル台前半に伸び悩んでい
る。パウエルFRB議長の議会証言を受けてポンドドルも買い戻しの動きが見られてい
るが、ポンドが安値圏にあることに違いはない。事実上の次期首相を選ぶ保守党の党首
選が続いているが、合意無き離脱のリスクは健在で、その懸念が完全に払拭されない限
りはポンドの反転は期待しにくいとの見方は根強い。一部では合意無き離脱になった場
合、ポンドは10〜15%下落し、ポンドドルは1.10ドルまで下落する可能性を指
摘する向きもいるようだ。
(ミンカブ)