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NY外為市況=米中不安で利益確定売り

2019年11月14日(木)06時42分

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日本時間午前6時41分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  108.84 - 0.17 (- 0.16%) 109.15 / 108.66
ユーロ・ドル 1.1004 - 0.0005 (- 0.05%) 1.1020 / 1.0995
ポンド・ドル 1.2849 + 0.0004 (+ 0.03%) 1.2862 / 1.2822
ドル・スイス 0.9903 - 0.0028 (- 0.28%) 0.9938 / 0.9884
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<きょうの材料>
【米国】
消費者物価指数(10月)22:30
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.0%(前月比)
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.1%(コア・前月比)
結果 1.8%
予想 1.7% 前回 1.7%(前年比)
結果 2.3%
予想 2.4% 前回 2.4%(コア・前年比)
トランプ大統領
・中国との貿易協議は非常に急速に進展。
・トルコのエルドアン大統領とは密接に関係。
パウエルFRB議長
・経済が軌道を維持する限り、現行政策は適切。
・基本的な見通しは良好も、留意すべきリスクは残る。
・債務の増加を依然懸念。
・景気悪化の時には財政政策による支援が重要。
パウエル議長(質疑応答)
・FRBは過去ほど利下げの余裕を持っていない。
・米経済は想定よりも低い失業率での推移が可能。
・最大雇用がどの水準なのかは不明。
・今日の労働市場は大変好ましい。
・一層の賃金上昇が見られない理由は難問。
・財政政策は反循環的対応の重要な部分。
・レポ市場の緊張は管理下にあると考えている。
・見通しは良好。家計は良好な労働市場に焦点。
・家計は米経済の先行きの先導役。
・為替レートは多くの金融状況の一つ。
・中国経済を把握するのは難しい。
・中国の指標は話半分に受け取っている。
・中国の負債拡大の緩みは世界経済の減速の一部。
・インフレは低下リスクよりも上昇リスクが大きい。
・マイナス金利は現状の米経済では不適切。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
GDP・1次速報値(第3四半期)8:50
予想 0.2% 前回 0.3%(前期比)
予想 0.9% 前回 1.3%(前期比年率)
GDPデフレータ・1次速報値(第3四半期)8:50
予想 0.5% 前回 0.4%(前年比)
【英国】
小売売上高(10月)18:30
予想 0.2% 前回 0.0%(前月比)
予想 3.7% 前回 3.1%(前年比)
【豪州】
失業率(10月)9:30
予想 5.2% 前回 5.2%
雇用者数(10月)9:30
予想 1.50万人 前回 1.47万人
【中国】
小売売上高(10月)11:00
予想 7.8% 前回 7.8%(前年比)
予想 8.1% 前回 8.2%(年初来・前年比)
鉱工業生産(10月)11:00
予想 5.4% 前回 5.8%(前年比)
予想 5.6% 前回 5.6%(年初来・前年比)
【ユーロ圏】
ドイツGDP・速報値(第3四半期)16:00
予想 -0.1% 前回 -0.1%(前期比)
予想 0.5% 前回 0.4%(前年比)
ユーロ圏GDP・改定値(第3四半期)19:00
予想 0.2% 前回 0.2%(前期比)
予想 1.1% 前回 1.1%(前年比)
【米国】
生産者物価指数(10月)22:30
予想 0.3% 前回 -0.3%(前月比)
予想 0.9% 前回 1.4%(前年比)
予想 0.2% 前回 -0.3%(食品エネルギー除くコア・前月比)
予想 1.5% 前回 2.0%(食品エネルギー除くコア・前年比)
新規失業保険申請件数(9日までの週)22:30
予想 21.5万件 前回 21.1万件
パウエルFRB議長が下院予算委員会で証言
NY連銀総裁が講演
シカゴ連銀総裁が講演
セントルイス連銀総裁が講演
クラリダFRB副議長が講演
サンフランシスコ連銀総裁が挨拶
OPEC月報
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 きょうのNY為替市場でドル円は戻り売りが強まり、一時108.65円付近まで下
落した。きょうの下げで200日線を下放れしており、本日108.75円付近に来て
いる21日線も一時下回った。
 市場の注目が米中貿易協議の行方に集まる中、様々な報道で市場には不透明感も漂っ
ている。「米中は第1段階の合意に近づいてはいるものの、既存の関税撤廃に踏み切る
べきか、それとも12月15日に発効する予定の関税のみを取り消すかを巡って対立」
と伝わったほか、「米中協議が障害にぶつかっており、農産物の購入巡り協議が難航」
との報道も流れていた。
 米株は押し目買いに支えられているものの、米国債利回りの下げがドル円を圧迫。こ
こに来て米中協議の不透明感を材料に、米国債と伴にドル円も利益確定売りが出ている
のかもしれない。
 きょうはパウエルFRB議長の上下両院合同経済委員会での議会証言が伝わった。議
長は「経済が軌道を維持する限り、現行政策は適切」と述べる一方、「基本的な見通し
は良好だが、留意すべきリスクは残る」とも言及している。ただ、それ自体に対する市
場の反応は限定的だった。
 先日のFOMCでは、一旦追加利下げを見送る姿勢を強調していた。議長もその意向
を踏襲しているものと思われるが、CMEのFEDウォッチでは12月利下げの確率は
3%程度しかなく、既に市場は十分に織り込んでいる状況にある。
 ユーロドルは売り優勢となっており、1.10ドルを割り込む場面も見られた。米中
貿易協議への不透明感も台頭する中、今週に入ってドル買いは一服しているものの、
ユーロドルが浮上する気配は見られていない。
 きのうはドイツの企業景況感指標が予想を上回ったものの、ユーロの反応は一時的に
留まった。きょうも9月のユーロ圏鉱工業生産が発表になり、前月比0.1%増と予想
外の増加となっていた。低迷している製造業に下げ止まりの予兆も見せているものの、
ユーロの反応は鈍い。英EU離脱や中国経済の行方などの不透明要因で市場は、ユーロ
圏経済の先行き不安を払拭できずにいるのかもしれない。ECBの追加緩和や低金利の
長期化が見込まれる中、ユーロに積極的にはなれないようだ。
 ポンドドルは1.28ドル台半ばでの推移。ここに来てポンド相場は膠着感が強まっ
ており、1.28ドル台での取引が続いている。12月12日の総選挙待ちといった情
勢だが、現状ではジョンソン首相率いる保守党が優勢のようだ。
 きょうは英消費者物価指数(CPI)が発表され、前年比1.5%とインフレ目標を
下回る水準が続いている。英インフレは低下傾向が顕著になって来ているが、英中銀は
先日のインフレ報告で2020年の第3四半期のインフレ見通しを1.1%と予想して
おり、その見通しに沿った動きが見られている。市場の一部で高まっている利下げ期待
を追認するインフレ動向ではあるが、市場の一部からは、正常にEUを離脱できれば、
そこまでの下げはないとの見方もあるようだ。
MINKABU PRESS